【カナダ生活】日本とカナダの医療体制の違い

【カナダ生活】日本とカナダの医療体制の違い

暑いかと思えば、急に肌寒くなるエドモントン。若くない私には堪えます(笑)

実は先日、Walk-inクリニックに行ってきました。英語で自分の症状を伝えるのって大変です。でも、それよりも日本の病院と違うのでソワソワします。

なので、今日は日本とカナダの医療体制の違いを私視点で話したいと思います。

 

日本とカナダの診療スタイル(医療体制)の違い

日本では、風邪をひいた場合は内科、骨折した場合は整形外科、やけどしたら皮膚科など症状によって病院が違って、開業医で対応できない場合は、総合病院へ紹介されますよね。

しかし、カナダではまずFamily Doctorに診てもらう、Family Doctorがいない場合は、Walk-inか救急外来で診てもらいます。その後、専門医からの診察が必要な場合は、専門医へ紹介されるのが基本的な流れです。Family DoctorやWalk-inの医師達は、日本の医療で言えば『総合診療科』に属する医師になります。

また、日本ではレントゲンなど一般的な医療機器もカナダのクリニックには置いていないし、血液検査もラボに行かなければいけません。そして、後日、何かあればクリニックから連絡が来ます。

 

総合診療医とは

前文に出てきた『総合診療科』に属する医師についてですが、日本とカナダの総合診療医の役割というか立ち位置が若干ですが違うので説明します。

日本の医療でいう総合診療医とは、症状だけでなく家庭環境など患者のバックグラウンドも意識しながら総合的に診断する医師のことです。

 

10年くらい前、日本で総合診療科にお世話になったことがあります。当時は、総合診療科って何?という時代で、救急外来の昼間バージョンかなと思っていました。

しかし、いざ診察を受けて診ると、生活環境などを事細かく聞いてきて、普通の診察とはちょっと違うなと感じました。当時の診断はストレスによるもので、ストレス外来を紹介されたのですが、経過観察は総合診療科の医師によって行われていました。

また、ちょっといつもと違う症状があれば、相談するように言われていました。その他症状が現在治療中の疾患と関連があって総合診療医で対処できればそのまま、専門医の対処が必要であればそのたびに専門医を紹介してくれました。

 

この体験談からなんとなく分かると思うのですが、日本の総合診療医の役割の一つとして、その名の通り病状を診療科など関係なく総合的に判断し、患者さんに不必要な診療行為を行わないでいいように、専門医への負担軽減のために正しい診療科へと案内する役割があります

しかし、カナダの総合診療医はいわゆる『家庭医』なので、日本の総合診療医のような役割とは少し違うような感じがします

 

では、ここからカナダの医療体制について私が感じた違いを紹介していきます。

 

待ち時間が長い

カナダも日本も医師が不足しています。なので、カナダも日本と同じように待ち時間は長いですが、2時間くらいは当たり前のように待ちます

 

日本の開業医の待ち時間は、短い方だと感じます。それは、専門医なので医師1人あたりの患者が少ないし、疾患がある程度絞られているから診察から診断までの時間が短いのだと思います。同じ専門医でも、総合病院や大学病院は待ち時間が長いです。それは、付近にある複数の開業医から患者が紹介されてきているので、1人あたりの患者が開業医に比べ多くなり、より専門性の高い診断をするために、検査等に時間がかかってしまいます。

それでも、カナダの医療機関よりは待たないと思います。

その理由として、日本は患者満足度いわゆるホスピタリティーを気にしている病院が多いです。だから、患者さんを待たせてはいけないという意識があり、クラークや看護師が待ち時間が長い事情を説明することがあります。

さすが、おもてなし精神が高い国、日本と思ってしまいますが(笑)そんな環境に慣れてしまっている日本人にとって、カナダだけでなく海外の医療機関は不満だらけだと思います。

 

じゃあ、カナダの救急外来なら待ち時間も少しは短いかもと考える方がいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

カナダの救急外来は、問診を行う看護師がトリアージを行って診察の順番を判断します。なので、症状が軽い人は後回しにされます

また、交通事故や傷害事件などが多く、救急車で搬送される患者さんが多いのでWalk-inより待ちます。

 

診察室に入ってからも待つ

日本の医療機関は、患者さんの名前が呼ばれて診察室に入ると、そこには医師がいてすぐに診察が始まりますよね。

カナダは、診察室に入っても医師はおらず、そこからまた10分程度待ちます。まだかな~と思っていたら、医師が入ってきて診察が始まります。ただ、日本の病院のようにカルテに記入しながら話を聞くことはなく、患者さんの話をとりあえず最後まで聞いて、視診、触診などをして「これは〇〇だね~」みたいな流れです。

医師の診察が始まってから処方せんをもらって診察が終わるまでは、めちゃくちゃ早いです(笑)

正直言って、ちゃんと診た?と言いたくなるくらい、あっけないです。まあ、診察前の待ち時間が長いので、患者さん一人ひとり丁寧に診察しているんだろうなと想像していたので余計にあっけなく感じました。

レントゲン撮影のために他施設に行く

カナダのクリニックには、日本の医療機関では一般的に置いてあるレントゲンなども置いていません。レントゲンやCTなどが必要な場合は、専門の施設に行く必要があります。また、血液検査もラボまで行かないといけません。

日本では、画像診断や超音波は院内においてあるのが一般的で、医師による画像診断がすぐありますよね。でも、カナダは他施設のため、時間がかかります。数日は待たなくてはいけません。

ましてや、結果が悪ければクリニックから連絡がくるという流れなんですが、いつ連絡がくるか分かりません。連絡が来るまで不安な毎日が続きます。

 

私は、超音波検査と血液検査後、週末を挟んだので4日程度待ちました。結果は何もなかったのですが、クリニックから電話がありました。その時に、まだ痛むかと聞かれ「Yes」と答えたので、診察になって結果を直接聞いて、処方薬を貰いました。でも、もし電話で「No」と答えていたら、どうなっていたのか気になります(笑)

 

 

日本とカナダのどっちの医療体制がいいのか

この見出しを作っておいて何ですが、難しい質問です(笑)

 

私のように病院にお世話になることが多い人は、症状によって診療科の検討がつくので専門医に診てもらいたいと思う人が多いでしょう。ただ、「症状が複数あって、何科に行けばいいか分からない」「もともと複数の疾患があって、さらに別の症状が出た」などの場合は、総合診療医にまず診てもらうのがいいでしょう。

 

待ち時間で考えると、断然日本の医療体制の勝ちです。

でも、カナダは医療費無料(歯科、眼科は除く)なので、医療費のことを考えるとカナダのほうがいいですね。

 

というように、どっちが良いとは言い難い。

ただ、私としては医療費無料じゃなくてもいいので、待ち時間が短い日本の医療体制が好きです。というか、それに慣れてしまっているから日本のほうが良いと感じるだけです。

それに、カナダでは医療費を払わないので、診察後このまま出て行っていいのか、何かまだあるのか分からずソワソワします。小心者の私には、払わずに帰るのが申し訳ないような、後ろめたいような感覚にもなります(笑)

 

まとめ

初めて病院に行く時は、すごく戸惑うし不満があるかもしれません。

私は、母に待ち時間の不満を言うと、母から「医療費無料なのだから、仕方ないと思いなさい。」と言われました。

母曰く、クレーマーは「お金払っているんだから~」みたいな事を言うけど、お金払ってなければ不満は言えない。だから、カナダは医療費無料だから、待ち時間が長くても不満は言えない=仕方ないと思うしかないそうです。あとは、いつかは慣れるはすなので、それまで我慢だそうです(笑)

とう言うことで、私は慣れるまで我慢します(笑)

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